今年7月に岐阜高島屋の閉店を控え、当店が所在する柳ケ瀬商店街と周辺商店街の今後を考えて、個人的に都内の商店街を探訪してきました。
全国的には商店街が減少傾向ではありますが、都内には賑わっている商店街がいくつもあり、何かヒントが得られればと3日間で約40kmを歩きました。
まちづくりの専門家ではなく単なる商店主の探訪記ですので、雑感としてお読みいただければ幸いです。
長くなるので数回に分けて投稿致します。
第一回目 谷中銀座・千駄木商店街
JR日暮里駅から住宅街を徒歩5分ほどで有名な夕やけだんだんが見えてきます。
ターミナル駅で構内は混み合っていますが、谷中銀座商店街方向を出るとすぐに住宅街で静かな感じです。
夕やけだんだんまでは商店街という感じはなくお寺・住宅・老舗が僅かに点在しています。
夕やけだんだんに近付くと観光客とくに外国人観光客が増えてきました。
日暮里方向からは階段を下るのですが、撮影スポットになっていて少し混み合います。
近所の住人や学生・児童も利用するので、少し危険を感じました。
階段付近は外国人観光客むけの店が点在していて賑わっていましたが、日本人には馴染まない商品が多い印象でした。
階段を下ると商店が立ち並んでいて、階段近くは観光客向け、千駄木に近くなると住人が利用する店が多くなり、魚屋さんの店先で飲みながら刺し身をつまむなどの光景も見られました。
商店街中心部の空き地を利用して喫煙スペースが設けてありました。とても良い利用方法だと思いました。
夕やけだんだんから1kmに満たない小ぢんまりとした商店街ですが、観光地と地元に愛される商店街の両面を持つ良い街だなと感じました。
尚、谷中銀座商店街は階段を起点としているので、ほとんど車は通りません。道幅も狭いので普通に歩いていれば両側のお店を気にすることが出来ます。
谷田川通りに出ると車の通行も増えますが、歩行者・自転車が多く、中規模のスーパーマーケットがあり地元の方の生活圏を感じ、千駄木駅近くは幹線道路に面して商店が多くなります。
この谷中・千駄木の近くには大型のショッピングモールや百貨店など無く、住人は徒歩または自転車で地元商店や中規模スーパーマーケットを利用することが多いと聞きました。
スーパーと商店の品質や価格を比較しても商店街の魚屋や肉屋の方が魅力的と感じ、共存共栄が出来ている状況だと思います。