岐阜市柳ケ瀬商店街に隣接する大熊果実店店長のフルーツ王が東京の商店街を巡る探訪記
第四回目は新大久保・歌舞伎町界隈
巣鴨をあとに訪れたのは新大久保。
改札を出ると待ち合わせの若い女性でごった返していました。
山手線新大久保駅から山手線内側方向がコリアンタウン、新大久保駅から総武線大久保駅方面には中国語の看板も多く見られるアジアンタウンです。
商店街という名称ではありませんが、韓国料理店や韓国食材店、韓国コスメが約500m四方の広いエリアにびっしりと並んでいて、韓国旅行気分に浸れます。
11時すぎと昼食には少し早い時間でしたが、韓国料理の人気店には行列が出来ていて、それが何店舗もあるような盛況ぶりでした。
タイミング良く入れた店でサムギョプサルをいただきましたが、熟成された肉をシンプルに塩焼きして、味わい深いスンドゥブやキムチなどと楽しめ、更にフリードリンクまで付いて2000円しないお得さは人を惹きつけますね。
大通りに面した歩道はすれ違うのが精一杯、脇道も平日とは思えない混雑状況で、最近話題のコリアンコンビニはレジに行列が出来ていました。
新大久保は日本人6割、アジア系3割、欧米系1割といった割合で、インバウンド効果はあまり感じられませんでした。
多くの観光客がコリアングルメやコスメを目当てにしていて、店側からすれば競合店がいっぱいですが、利用者は選ぶことができ、次は違う店にといった何度訪れても飽きない街になる特殊性が発展に繋がった素晴らしい例だと感じました。
新大久保から歌舞伎町までは徒歩10分ほど。
30年前に歌舞伎町で働いたこともあって懐かしい街です。
大久保公園近くにはラブホ街やホスト街など昔よりは減りましたが、今でもネオンが灯っています。
当時の新宿コマ劇場はゴジラで有名な高層ホテルに、噴水前の大きな映画館は東急歌舞伎町タワーに生まれ変わっていました。
30年前と比べて街はキレイになりました。大手チェーン店の居酒屋が多く看板もお洒落になりましたが、昔の雑多でゴチャゴチャした感じの方が歌舞伎町らしいと感じました。
昼間の歌舞伎町は比較的静かですが、夜になると広い通りでも人を避けて通らないといけないほど。
新大久保よりも欧米系の観光客が多くなり新宿東口にかけて混雑していました。
歌舞伎町の居酒屋では低価格からプレミアム価格まで消費者が選べる魅力がありましたが、新宿になると飲食・スイーツとも価格が上がりインバウンドを意識しているのではと感じました。
歌舞伎町・新宿は参考になりませんが、新大久保界隈の専門性的まちづくりは都内でも屈指だと思います。
柳ケ瀬で専門性というのは難しいかもしれませんが、ショッピングモールなど何処でも同じ店舗構成とは違う、柳ケ瀬独自の店舗構成が消費者のニーズと噛み合えば行きたくなる街になるのだと思います。