お知らせ

未来の柳ケ瀬商店街を考えてみました

岐阜市柳ケ瀬商店街に隣接する大熊果実店店長のフルーツ王が考える高島屋閉店後の柳ケ瀬商店街の未来


目前に迫った岐阜高島屋の閉店。

商店街の核となるデパートが無くなることで、かなりの影響が出ると予想されています。


若い世代の消費者からはもともと柳ケ瀬には行かないし岐阜高島屋で買い物をしないから影響は無いという声も聞かれますが、中高年齢層からは贈答品や食料品など買い物をする場所が無くなることへの不安の声が多く聞かれます。


大型商業施設に頼らない他の商店街がどのような状況かを感じるために4月に上京して独自の視察で感じたことを数回にわたり書いてきました。

最後に私なりの未来への意見をさせていただきます。

直近の課題と5年・10年先への希望に分けています。


直近の課題は今高島屋を利用している消費者を逃さないことです。

岐阜高島屋で買い物をしているのは主に中高年齢富裕層です。当店のお客様とかぶる部分多く、お話を伺うと「高島屋が無くなったら買い物をするところが無い」と。

岐阜市周辺から車で来られる方も多いのに、このような声があがるのは高島屋で売られている高品質でブランド力のある商品が他で売られいないということ。

また、色んな商品が一度に購入できる便利さも大切ということ。

そのためには品質の高い商品を扱う八百屋、肉屋、魚屋、和菓子店、洋菓子店などができるだけ近くに店を構え集客する必要があります。

現在柳ケ瀬商店街では高島屋のテナントさんを商店街内に迎えて出店してもらう誘致が進んでいて、とても期待しています。


そして大切なのは5年後10年後、その先です。

ブランド力や利便性などを高めても若い世代に柳ケ瀬に来てもらわないと未来がありません。

そこで高島屋跡地に大学や専門学校を誘致出来ればと考えます。

例えば調理や製菓の専門学校であれば学んだことを商店街のテストショップで販売したりして消費者の反応を知ることができます。

服飾の学校であれば柳ケ瀬ブランドとして世界へ発信するのも面白いでしょう。


駅からのアクセスも悪くなく、毎年期待の新人が入ってくるなんて素晴らしい流れです。

さらに学生さんのバイト先もあるし、イベントなどの運営に参加するなど活躍の場もあります。


若い世代以外にも注目なのが、最近西柳ケ瀬にできた高齢者介護施設です。

入所者の方が車椅子で職員さんと散歩をされている姿をよく見かけます。

アーケードがある柳ケ瀬は雨の日でも外出ができ、買い物も近くでできます。

景色の良い郊外型も魅力ですが、都市型の施設として柳ケ瀬は非常に便利な場所だと思います。

介護施設を誘致するのもいいのではないでしょうか。


まだまだ書きたいことはヤマほどありますが、今回はこれくらいで。


まちづくりは人と人との繋がりが一番大切だと思っています。

便利を超えた心地よさを感じることができたなら、商店街という原点回帰したまちづくりに魅力が出てくると思いませんか。

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